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【アニメ感想】進撃の巨人 Season3 第55話 白夜

なんていうか…もう言葉にならないくらいすごかった。すごかったってしょっちゅういってるかもしれないけど、今回は本当に強烈だった。30分足らずの時間なのに劇場版一本視たくらいの没入度と疲労度、喪失感と満足感、なんかいろんなものがごちゃごちゃにまざりあって、すぐもう一回見たいと思いつつ、ぐったりしてリモコンを持った手が動かないっていう不思議な体験をしてしまった。まあ、結局あれだけ犠牲を払って奇跡の逆転勝ちしたのに、獣とライナー逃げられてんのかよみたいな虚しさもあるわけだけど、とりあえずそんなものはぶっ飛ぶ神エピソード(っていうと軽いけど…)だった。

 

なにから書けばいいのかな…

 

エレンとミカサがアルミンのためになりふりかまわずに注射器を奪いに行くところには、3人の絆が見えて、やっぱりこの3人は特別なんだなって。いつも感情で走るエレンが、ただ助けたいじゃなくてアルミンのすごさを必死にプレゼンして、一方いつもは冷静なミカサが子供みたいに泣き叫んで。そのいつもと違う、誰にも見せない顔をアルミンのためなら見せるんだなってうのがすごく良かったし、声優さんの演技もすごかった。エレンが、憎しみしかない自分と違ってあいつは夢を見ているって、涙声で必死に絞り出す声、ミカサがハンジにエルヴィンの必要性を諭されて、アルミンだってできるっ!って言い返す声、全部が心をぐわんぐわん揺さぶってきたよ。

 

ミカサと言えば、ハンジの説得で最後には脱力してしまうシーン、セリフはなかったんだけど、表情や手から力が抜けていって、あの鬼みたいに強い彼女が、その瞬間幼い子供みたいに無力な存在に見えて、絵の演技っていうのかな、声だけじゃなくてトータルでの表現が最高だった。

 

ハンジさんも、生き返らせたい人が何人もいるんだって、今まで何百人もお別れしてきたんだって、ミカサを説得するためでもあったろうけど、きっと本心の言葉でもあった。分隊長として、先輩兵士としての立場上、そして自ら多くの兵士を死地に追いやっているエルヴィンの手前言っちゃいけなかった言葉だったんだろう、でもそのエルヴィンが死に瀕している今だからこそ言えた。モブリットの最後の回想シーンも泣けた…。モブさんかっこよすぎだよ。最後は巨人に食べられたりして無残な死に方をすることがほとんどの進撃キャラのなかで、一番かっこいい死にざまだったんじゃないか? それでも、生きてずっとハンジのそばにいて欲しかったけどさ。

 

兵長の演技も、感情のふり幅が、抑えた表現の中でもしっかり伝わってきた。夢を語るエルヴィンとアルミンの対比、そして最後に、悪魔になってまで戦い抜いてきた団長を解放してやりたいっていう友情…。倒れたエルヴィンに語り掛けるリヴァイ、それを静かに見守るハンジの3人の姿には、彼らにしかわからない何かがあるんだって思った。それこそ、エレン、ミカサ、アルミンの絆にも負けないなにかが。

 

セリフ少なかったけど、ジャンやコニーも、それぞれの思いが伝わってきた。そしてベルトルト。目に入ったかつての仲間たちに助けを求めたり、ライナーとアニの名を呼んだり、無様ではあったけど、笑う気にはなれない。彼もまた悪魔になりかけて、でも最後は彼は人間として逝ったのかな。

 

なんかもう今回は、今までの54話全部の集大成っていってもいいんじゃないか。最初からの敵である超大型との決着がついた回でもあるし。とりあえず脳内で反芻して、落ち着いたらもう一回見てみよう。