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【読書感想】灰と幻想のグリムガル level.14 パラノマニア/十文字青

 

灰と幻想のグリムガル level.14 パラノマニア [parano_mania] (オーバーラップ文庫)

灰と幻想のグリムガル level.14 パラノマニア [parano_mania] (オーバーラップ文庫)

 

 灰と幻想のグリムガルの14巻。年末に出た本なんだけど、なかなか読む気が起きなくて今になってしまった。なにしろ、前巻からはじまった異世界パラノ編がかったるくって…。

 

前の巻の感想でも書いたのだけど、自分はグリムガルはアニメから入ったもので、Wizardry的な世界観や、弱小冒険者が地道にレベルを上げていく感じにドはまりした。ハルヒロ達のパーティが、仲間の犠牲などもありながら成長し、いくつかの大きな戦闘で殊勲をあげたり、探索で新しい世界への道を見つけて、次第に義勇兵の中でも一目置かれるようになっていくのは本当に面白かった。世界が広がるとともに、現実世界とのつながりが見えてくる謎解き展開にも興味をひかれた。ハルヒロとメリィのもどかしくも純粋な恋愛模様もツボだった。その他の仲間たちも含めて、チーム・ハルヒロが大好きだった。

 

しかし、話が途中から異世界巡り漫遊記の様相を呈し、パーティもバラバラになったり臨時メンバーが出たり入ったりと流動的になり、作者のあとがきを読んでも計画性なしに行き当たりばったりに書いている感がにじみ出ていて、だんだんと興味が薄れてしまった。とはいうものの、ようやくグリムガルに戻ってきて本筋に軌道修正かと思った矢先の、またまた異世界パラノ編、またまたパーティバラバラ+(過去に出てきたゲストキャラと似たような)新キャラ続々登場、しかもこれまでのどの異世界よりもわけのわからない描写に正直うんざりしていたのである。

 

何が嫌かって、このパラノ編ではグリムガルでの魔法や物理法則が用をなさないらしく、ハルヒロたちが地道に積み上げてきたスキルや魔法が機能しないこと。みんなにとってはどうかわからないけど、自分にとってのグリムガルの魅力って、ハルヒロ達が成長していくところだから、それが無意味になってしまうとがっかりだ。

 

でもまあ今回は、パラノ編をたたみに行ってくれたので、なんとか話にもついて行けた。パーティが再合流していく展開だったのも良かった。シホルとかメリィが怪しいけど…。やっぱりハルヒロやクザクのやりとりはほっとするわ。この2人、なんだかんだ良いコンビだよね。今は癒し担当のユメがいないし、ほかのメンバーはわりとみんな内にこもるタイプだったりわけありだから、余計にそう思う。

 

最後、色々とシリーズの核心に迫るような終わり方だったけど、正直、そろそろ普通の冒険話も読みたいよ。あと3巻か4巻ほど早くこの展開を持ってきてくれたらテンション爆あがりだったんだけどなあ、旬の時期を逃した感が否めない。まあ次巻でまた一気にはまり込めるような強烈な展開に期待しておく。