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絶え間なき離婚危機と戦うブログ

メロンパンを投げつけられる痛みを知った夜について

メロンパンを投げつけられると痛いことを知っているだろうか?

 

まあ、普通に生きていたら、パンを投げつけられることはないだろうし、万が一投げつけられてもふわふわのパンなら痛くはないだろう。しかし、パンを投げつけられ、かつそのパンが片面をカリッと焼き上げたメロンパンであった場合…痛いのである。

 

今日は、私がメロンパンの痛さを知った夜の出来事について書いてみようと思う。

 

年末から年始にかけて、何度か妻は休日に飲み会に参加している。正直いって、自分としてはあまり歓迎していない。もちろん、家事はどうするんだとか、子どもの世話は誰が見るんだ的な話ではない。そんなものは休日はそもそも私の担当なので、なんの問題もない。妻に横からやいやい言われるストレスがない分、むしろ普段よりも楽なくらいだ。

 

問題なのは、大抵妻が不機嫌になって帰宅することだ。

 

妻ははっきり言って人づきあいが得意ではない…。ママ友ともごく限られた人としか交友はないようだし(別にそれでぜんぜんかまわないと思うが)、もめ事になったことも一度や二度ではない。そんな妻がなぜ飲み会に参加するかというと、娘のために他のママと親しくなろうとか、なんらかの情報を得ようとか、そういう義務感で参加しているのだ。

 

そんな気持ちで参加した会が楽しめるわけもなく。毎回、帰宅するやいなや「今日は3回しか口を開かなかった」とか「仲良しグループと同じ席になって無視された」とかの愚痴を聞かされる羽目になる。これが私にとっては苦行なので、いっそ不参加にして欲しいといつも思っている。

 

しかし、その夜はそんな心配もないはずだった。何しろ、妻の学生時代の友人同士の忘年会だったからだ。結婚式にも出てくれた人たちで、気心のしれた仲間との飲み会であれば、きっと妻もリラックスして楽しめるに違いない…。別に、「飲み会に行かせてくれてありがとう!」などと言って欲しいわけじゃない。せめて機嫌よく帰ってきてくれるだけで十分なんだ。

 

そんな気持ちで、娘と一緒に食事をして風呂に入れ、寝かしつけを完了した。時間は21時半。1次会は20時までと聞いていたが、妻はまだ帰宅していない。一応気にしているというポーズのために「どんな感じ?」とLINEを入れておく。返信はない。おそらく2次会にでも行ったのだろう。年に2回か3回、私が飲み会にいった時は、娘を寝かしつけるために中座して遅くとも21時には帰宅しているというのに…まあ、それはいい。

 

とりあえず、年末だったので、事前を選んでおいた写真とテンプレートを組み合わせて年賀状を作成する作業に着手した。プリント作業に入ったころにようやく妻が帰宅。時間は23時を回ったところだった。

 

まあ、十分楽しんでくれたならよかった。玄関に迎えに出たが、なぜか明らかに機嫌が悪い。なぜ? 友達同士の飲み会じゃなかったのか? ろくにただいまも言わずに無言で寝室にいき、着替え始めたようだった。こちらは釈然としないまま、年賀状作業に戻る。

 

そうこうするうち、部屋着に着替えた妻が私がいるリビングに入ってきた。やはり機嫌が悪そうだ。手には、なにやらビニール袋を持っている。私のところにつかつかと近づいてきた妻は、無言で私に手にしたビニール袋を差し出した。よく見ると、パンが3個ほど入っている。

 

私「?(なんだろう、お土産か?)あ、ありがとう」

妻「あ、普通にうけとっちゃうんだ。へー。」

 

めんどくさい…。

 

私「なんか受け取っちゃいけないものだったの?じゃあ返すよ」

 

妻に袋ごとパンを返した。妻は、今日の出来事を話し始める。こうなったら話を聞くしかない。私は、作業の手を止めて床に座って話を聞き始めた。

 

どうやら、今日の飲み会で、妻は私について友達にいろいろと愚痴ったらしい。そんなことは別に何も気にしない。正直、自分だって妻のことを愚痴ることはよくある。いちいちこっちに報告しなくてもいいよ、とは思うが…。その時、友人の一人は、わかるわかる~と聞いてくれたらしいのだが、もう一人は「そりゃああんたが悪いよ!」と、いわば私を擁護してくれたらいいのだ。なるほど、それで不機嫌だったのか。しかし、その不機嫌は私には全く責任もないのだが…。

 

そしてお開きになって帰宅しようとしたとき、近くにパン屋があったので、それぞれお土産に買っていこうという話になったらしい。その際、私をかばってくれた友人さんが、妻のリュックにパンをねじ込み、「夫さんにこれあげて『今日はありがとう』っていいな!」といったらしい。ありがたいけど、ぶっちゃけた話ありがた迷惑というやつだ。

 

私「あーそうなんだ。それはちょっとイラっと来るね」

 

もっともらしいことを言っているが、なにしろ私自身についての愚痴がテーマである。あまり積極的にどうこうは言いにくい、自然と私も無口になってしまう。

 

妻「で、このパンは結局どうするの?」

私「いやあ、その話聞いちゃったらもらえないっていうか…。妻が食べなよ」

 

そういってスマホをいじっていたとき、突然胸元に何か固いものが激突した。

 

私「イテッ!」

 

メロンパンだった…。メロンパンって、当たったら痛いんだな。妻も、何もパンを投げつけることはないだろうに。

 

妻「せっかくもらったんだから食べたら?」

 

普通に渡せよ…。

 

とりあえずパンは美味しかった。と、同時に、友人との飲み会すら機嫌よく帰ってこれないのか、妻は…という絶望感と、メロンパンの痛みを知った夜だった。

 

近日中には妻は同じ仲間と新年会をやるらしい。願わくば、今度こそ楽しい回になって欲しいものだ。