SAOと言えば原作は小説、そして有名なのはアニメ。しかし、それだけでなく、様々な形でのマンガ化作品が存在する。
全部とはいかないがかなりの数を収集したので、紹介してみる。
ソードアート・オンライン プロジェクト・アリシゼーション/山田孝太郎

ソードアート・オンライン プロジェクト・アリシゼーション1 (電撃コミックスNEXT)
- 作者: 山田孝太郎,川原礫,abec
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/10/07
- メディア: コミック
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2巻まで発売中。
山田孝太郎さんはファントム・バレット編のコミカライズも手掛けている。個人的には、数あるSAOコミックの中でも絵柄がアニメ版に近く、アクションもかけるし安定感もあり、アニメから入っても一番違和感なく読めるマンガ家さんだと思う。
ストーリー展開はほぼ原作通り。問題は実際2巻まででせいぜいアニメの4話分くらいしか描かれていないので、アリシゼーション編を全部描こうとおもったら20巻~25巻は必要になるだろう。すべて描き切るのはボリューム的に不可能と思われるので、 どこか切りのいいところで終わることになる。そこを割り切れれば、かなりお勧めの作品だ。
劇場版ソードアート・オンライン オーディナル・スケール/IsII

劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 1 (電撃コミックスNEXT)
- 作者: IsII
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: Kindle版
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3巻まで発売中。
劇場版SAOのコミカライズ作品。作画のIsIIさんはかなり絵がうまい。だが、線がはっきりくっきりしていて、アニメ版よりもキャラの体つきもしっかりしているように見えるので、多少違和感があるかもしれない。
その分アクションシーンは迫力があるし、オーディナルスケール独特の、リアルな街がバトルフィールドに塗り替えられていく描写なども細かく書き込まれている。とにかく絵のクオリティは高いと思う。
ストーリーはほぼ原作準拠で丁寧に再現されている印象。SAOファンとして、安心して読める作品。
ソードアート・オンライン プログレッシブ/比村奇石

ソードアート・オンライン プログレッシブ1 (電撃コミックスNEXT)
- 作者: 比村奇石
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/05/29
- メディア: Kindle版
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7巻まで発売中(完結)
アインクラッド編のリブート版、プログレッシブ編のコミカライズ。絵柄はアニメ版よりもふっくらしてかわいい寄り。
このシリーズの特徴は、ストーリーにもアレンジが加わって独自路線を突っ走っていること。そもそもアスナ目線で書かれていて、原作にはないアスナの心理描写などもある。コメディシーンとお色気シーンが増量気味で、しずかちゃんか?というくらいアスナ他の入浴シーンが多い。
原作とは若干イメージが異なる面もあるが、これはこれでキリトとアスナの楽しいアインクラッドライフが楽しめる作品に仕上がっている。ちなみに完結と書いたが、7巻までで描かれているのは3層まで。4層からは別のマンガ家さんに引き継がれている。
ソードアート・オンライン ホロウ・リアリゼーション/緋呂河とも

ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション- 1 (電撃コミックスNEXT)
- 作者: 緋呂河とも,川原礫,abec,バンダイナムコエンターテインメント
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/03/27
- メディア: コミック
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4巻まで発売中。
同名のゲームのコミカライズ作品。私はプレイしていないのだが、SAOのゲームは原作とはことなるパラレルワールドともいえる世界観を構築しており、このマンガもそちらのゲーム版SAOに準拠した内容になっている。具体的には、普通にユウキが生存していたり、ストレア、セブンなどゲーム版のオリジナルキャラが登場している。
ストーリーとしては、SAOが100層を突破して(!)クリアされたあと、SAOのデータを流用した新ゲーム、ソードアート:オリジンという名のゲームが開発され、SAOサバイバーたちがそのテストプレイヤーとして参加するという設定だ。その中で出会った不思議なNPCにより、キリトたちはあらたな事件に巻き込まれていく。NPCが題材になっているあたり、アリシゼーション編に通じる部分もあるといえなくもないかもしれない。
絵は線が細く、アクションなどは迫力があまり感じられないのは残念なところ。ただ女の子はみんな可愛い。
ソードアート・オンライン ガールズ・オプス/猫猫猫

ソードアート・オンライン ガールズ・オプス (1) (電撃コミックスNEXT)
- 作者: 猫猫猫,川原礫,abec
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/07/09
- メディア: コミック
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5巻まで発売中。
実は一番おすすめなのがこの作品だ。ストーリーは完全オリジナルで、かつゲーム系のようなパラレルワールドでなく一応正史にはまるような作りになっている。何よりも、いわゆるMORE DEBAN組であるリズとシリカ、そしてシリーズヒロインを務めながらアスナ、シノンに比べて影が薄いリーファの3人が主役というのがすごい。原作ではDEBANが少ない不遇キャラが大活躍する姿が見られるというだけでも買いだろう。
上記の3人に加え、オリジナルキャラクターのルクスを加えた4人がチームを組み、ALOの世界で大冒険する。シリアスあり笑いあり、アクションありで、SAOの設定も絡めて良くできた作品になっている。ぜひ読んでみてほしい。ちなみに、キリト、シノンは少し出てくる。原作とのバランスを考えてのことか、アスナは全く登場しない。
ソードアート・オンライン 電撃コミックアンソロジーー

ソードアート・オンライン 電撃コミックアンソロジー 1 彼と剣と彼女と恋と。 (電撃コミックスNEXT)
- 作者: あいらんど,飯田ぽち。,他,川原礫,abec
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/06/09
- メディア: コミック
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ソードアート・オンライン 電撃コミックアンソロジー 2 やっぱりキミが好き。 (電撃コミックスNEXT)
- 作者: 虎助遥人,堂本裕貴,他,川原礫,abec
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/10/07
- メディア: コミック
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サブタイトルを見ているだけでかなり恥ずかしい、いわゆる公式二次創作的なアンソロジーで、上記2作はSAOヒロインズとキリトの恋がテーマになっている。とはいえ公式設定を逸脱するようなことはなく、キリトがアスナ以外のヒロインとくっついたりはしない。アスナが主役のもの以外は、本妻がいない間にひと時キリトを独占するくらいの感じだ。
内容もクオリティもバラバラなのだが、1作目のほうに収録されている、キリトとリーファがALOの中で一日デートをする「リトルデート」という作品が結構好き。
まあ本当に色々なので、なんでもOKという懐の深い人向けか。上記以外にも、またテーマがことなるアンソロジーがいくつか出ているようだ。
まとめ
そんな感じでSAO関連のコミック作品を紹介してみた。この他にも、アインクラッド編~マザーズロザリオ編までのコミカライズもあるし、その他4コマとかまで広げると数えきれないほどの作品があり、すべてを網羅するのはかなりの暇人でないと難しいだろう。
なにか気になる作品があったら読んでみていただければ幸いだ。