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絶え間なき離婚危機と戦うブログ

専業主婦の夫が家事育児を本気でやる難しさについて

専業主婦の夫シリーズの第2弾です。前の記事はこちら

okorareruotoko.hatenablog.com

 

専業主婦の夫の立場で、家事育児にも極力参加しようとした場合に発生する問題点をまとめてみます。

ちなみにこの記事を書いているのは以下のような人間です。

・仕事も家事も並以下の能力しかないポンコツ

・40代で気力体力健康状態共に絶賛低下中

家事育児に参加することで仕事が効率化できるようになった! 仕事で培ったスキルを家事育児にも活用! みたいな有能な人には当てはまらないのでご注意ください。

 

家事の要求レベルが高くなる

共働きのご家庭であれば、夫婦の生活リズムが同じようになるので、家事育児にどの程度のリソースを割けるか、今現在のしんどさなどについての共有がしやすいと思います。場合によっては、家事負担を減らそう、外注しよう、手抜きしようなどの方向に改善していくこともできるでしょう。

しかし、専業主婦+夫の組み合わせでは、家事育児の主導権は妻にあります。これは、夫がどれだけ参加していても同じです。そして、性格にもよりますが、専業主婦であるゆえに家事育児にかける手間暇は大きくなり、必然クオリティは上がり、夫に求められるレベルも高くなります。夫サイドは、妻と比較して相対的に限られた時間と労力で求められるレベルを実現しなければいけません。

よほどの能力を持つ人でなかれば、求められるレベルに達しないことも多くなり、妻からのクレームを受け続けることになるでしょう。

 

お金をかける系の解決策がとりづらい

2馬力で稼ぐ共働き家庭と比較し、どうしても金銭的な余裕はなくなります。結果、ルンバ! 食洗器! 外食! などの、家事育児の困難さをお金で解決する系の対応は取りにくくなります。

家電系だけでなく、買い物に関しても野菜はスーパーA、魚はスーパーB、卵と牛乳はドラッグストアC、洗剤はホームセンターD…という具合に、少しでも安くを求めて複数店舗を回ることをしがちになり、余計に時間がかかります。

また、収入を減らすオプション、育休を取る、時間の融通が利く部署への異動を願い出るなどの方法も、自分の収入が100%生活を左右する以上まずとることができません。

そして、専業主婦の夫にとって最もつらいのは、この問題が自分の稼ぎが良ければ解決できるということです。ここはお金かけようよ、そこまで節約しなくてもいいんじゃない、と提案した時に、そんな余裕ないでしょ、と一蹴された時の切なさは筆舌に尽くしがたいものがあります。

 

味方がいなくなる

家庭のことも会社のことも両方やる、ということは、すなわち両方とも決まった範囲のことしかできないということです。常に仕事優先と決まっていれば、残業も休日出勤も気兼ねなくできるでしょう、逆に家庭優先と割り切っていれば、評価を気にせず権利を行使し、有休、育休などもガンガンとれるでしょう。

しかし、両方やる以上は、休みはそうそう取れませんし、決まった時間には出勤しなければなりません。重要な家族のイベントがある日に、仕事の都合で休めないというケースも出てきます。一方、定時になればいそいそと帰宅し、朝の出勤はぎりぎりになり、残業を断ることもあります。

私がこのような生活をして痛感したのは、人間というものは「自分のためにどれだけ他を犠牲にしたか」で他人を測るものだということです。今の生活を続けていたある日、自分がどちらの陣営からも「あっちよりの人間」と思われていることに気が付きませした。妻からは「仕事優先で家庭を平気で犠牲にする夫」と見られ、会社からは「家庭優先で仕事をセーブしている人」とみなされているのです。

自分がどっちからも仲間と思われていないという孤独感は常にあります。もちろん、人の半分の時間で倍の成果をあげられるエース級の人物であればこんなことにはなさないのでしょうが。

 

家庭と仕事以外のものに割く時間がない

当たり前と言えば当たり前ですが、仕事している時間以外は極力家事育児に参加するというスタンスなわけですから、それ以外のことはほとんどできなくなります。趣味に使う時間、休憩時間などは1もちろんのこと、どうしても必要なこと、例えば通院、自分の用事の買い物などをすることもかなり困難です。

医者一つ行くにも、事前に根回しして、娘に昼寝しておいてもらう(夜寝かしつけの時間が遅くなるから)、義母に手伝いに来てもらうなどの準備が必要です。それですら、「友達と遊んだから昼寝しなかった」と言われれば無駄になります。

あとは、昼休みや通勤時間などを極力利用する、睡眠時間を削るという方法しかなくなっていきますが、常に何かをしていなければいけないというプレッシャーは厳しいものがあります。

 

基本的に選択肢はない

今まで書いてきたことがいくらしんどいからといって、仕事をやめたり収入が減るような選択はできません。自分の稼ぎが文字通りに家族の生命線なのですから。また、妻に対して、じゃあ家事育児の負担を減らさせてね、ということも難しいでしょう。一度自分で引き受けた負担を、妻に返すことは、仕事上でのどんな折衝よりも難しいです。

実は、あまりにも一日の労働時間が長すぎる(毎日日付が変わるくらいの時間までやることがある)ことについて妻に訴え、食器洗いの一部を妻にやってもらうことにしたことがありました。それ以来、私がくたびれてふうふう言っていると、「食器半分洗ってあげてるのに何がまだつらいの? あと何やればいいのよ?」とチクチク言われるようになり、もうこれ以上お願いするのは無理だ、との結論に至りました。

しんどくてもなんでも、娘が成長して負担が軽くなるまで、なんとかやっていくしかありません。いま不妊治療をしていますが、もしもう一人できたとして、あとまた5年、6年同じ生活を続けた場合にどうなってしまうのか。怖いので考えないようにしています。

 

専業主婦の夫として

専業主婦が家庭のことをやってくれて夫が仕事に専念するという家庭モデルが崩壊し、家事育児も外で収入を得る仕事も夫婦協力してやっていくことが求められている時代です。しかし、共働きにも関わらず、家事育児を妻サイドに依存している家庭があり、その裏返しとして、片働きにも関わらず家事育児負担の公平化を追及してしまうという家庭があるということで、この二つは表裏一体の関係なのかと考えています。

前者つまり、「共働きなのに夫が家事育児をやらない」という声が世の中にあふれかえっているのに対して、後者、つまりうちのような「専業主婦の夫が家事育児をガチろうとしたらきつかった」というのはおそらく世の中的にレアケースであり、そういった立場の夫の声を聞くこともありません。なので、こんな感じに悩んでいますよ、ということを書き連ねてみました。

おそらくですが、なかなか共感しづらい内容なのではないかと予想しています。専業主婦(夫)、または家事育児をほとんど負担している方から見れば、しょせん家事育児のメインを張っているわけじゃない人間と見えるでしょうし、仕事メインで頑張っている方から見れば、稼ぐ能力、調整能力、コミュニケーション、その他力不足が原因と見えるでしょう。そのあたりは自分でも重々承知しているところですが、ポンコツ人間の一例として受け止めていただければと思います。

長々と読んでいただきありがとうございました。