明日の君に会いに行く

絶え間なき離婚危機と戦うブログ

我が家の妊活と不妊治療(前編)

うちには今、5歳の娘がいる。できればもう一人欲しいと思って妊活中だ。妊活といっても、特別なことはしていないという方から、体外受精などの不妊治療をしているという方まで様々と思う。我が家の場合、一人目のときから様々な問題に直面してきた。よく聞く、「外車1台分費やした」とかのわかりやすい数字はないけれど、かなり特異な経過を辿った例だと思うので、書いてみたい。

 

1.夫の…が入らない期

最近話題の小説のパクリみたいになってしまうが、うちもまさにこれだったのだ。交際期間から結婚後半年くらい、できなかった。自分の乏しい経験では、こんなことは妻だけである。たぶん何かが悪かったのだろう。

最初のうちは、そのうちできるさ、とかまえていた。大丈夫、大丈夫と妻をなぐさめた。優しい夫的な態度を取っていた。ところが、これが数ヶ月となってくるうちに風向きが変わってくる。

失敗するたびに、妻が怒り、「こんなんじゃいつまでたっても赤ちゃんができない!」「あなたは大丈夫っていうだけで何も考えていない!」と責められるようになった。そして、毎回私は「改善案」を出すことを義務付けられた。

男性の皆さんならわかってもらえると思うが、毎回する前に「改善案」を出し、かつうまくいかなかったら修羅場が待っているという不安にさいなまれながら最後まで任務を遂げることができるだろうか。いや、絶対に無理だ。

 

そして、私はEDになった。

 

2.ED期

EDと一口に言っても、程度にしろ、原因も器質的なものから心因性のものまで色々だが、私の場合は明らかに心因性のものだった。

この場合、治療のアプローチとしてはカウンセリングなどで不安を取り除いていくという方法も考えられるが、私が取ったのは、薬の力を借りることである。

というか、ED治療の現実は、1に薬、2に薬、3,4がなくて5に薬。ごちゃごちゃ言わないで薬のんどけ!の世界だ。「ED治療」とかで検索すると、なんとかクリニックみたいなのがたくさんヒットすると思う。それらはおおむね、「ED治療薬の自動販売機」の機能しかない施設だと思って間違いない。

クリニックに行くと、簡単な(本当に簡単な)問診をうける。特に検査や診察行為はない。ただし、血圧が高いと飲めないので、それだけは聞かれる。自己申告だけど。「で、どの薬にしますか?」という感じである。種類によって効果(時間は短いが効果が強い、効果はおだやかで長く続く)が違う薬が、強さ別に何種類か用意されている。有名なバイなんとかとか、そういった薬だ。個数と種類を指定したら、窓口でお金を払って薬を受け取る。で終了。ちなみに、薬の料金はおおむね 1錠当たり1000円~2000円だと思う。

 

自分の感想としては、ED治療薬は決して万能じゃない。メンタル的にダメなときは、薬の力を借りてもできないこともあった。でも、なんだかんだで、結局もとが心因性のものであるから、「薬飲んだから大丈夫」みたいな気持ちもあって、なんとかうまくいくことのほうが多かった。

 

うまくいく? そう、この頃には、「…が入らない」問題も、自然に解決していた。いいかげん慣れたのもあっただろうし、EDになったことで、全開パワーが出なくなったことも要因だったのかもしれない。

そして、ほどなく妻は妊娠した。

 

3.幕間

妊娠してからも、決して平穏とはいえない日々だった。まず、妻の持病のために受け入れてくれる産科を見つけるのに苦労した。妻はつわりもきつかったし、飲んでいる薬が胎児に影響する可能性があるということで、断薬するかどうかで悩んだ。

でも、赤ちゃんが安定してからは、おおむね穏やかに過ぎていったと思う。毎晩、手をつないで近所を散歩したり、家で借りてきたビデオをみたり…。妻が私の膝枕で「幸せ」といってくれた日のことは、今でも思い出す。私たち夫婦が、仲良く暮らしていられた最後の日々の思い出として。

ある冬の日。お腹が痛いという妻を病院に連れて行った。まだ予定日には1週間ほどあった。しかし、そのとき、娘は逆子になってしまっていたため、急遽帝王切開で出産することになった。

この日、私たちは親になった。

 

後編に続きます。