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絶え間なき離婚危機と戦うブログ

【マンガ感想】C.M.B.森羅博物館の事件目録(38)/加藤 元浩

昨日の予告どおり、Q.E.D.iffと同時発売の C.M.B感想。

知の象徴であるC・M・B三つの指輪を受け継ぐ少年・榊森羅が、様々な事件の謎を解決していく。

 

 

 一本目は「目撃証言」。恋人と口論の末ナイフで傷つけたかどで7年の懲役を求刑され、結局4年間服役することとなった男。しかし、彼は自分は無実の罪で投獄されていたと主張する。自分の無実を証明する証人の存在を知らされた彼は、その証人を探す。そして、3年の月日が経過した…。

 

これ、オチはなんとなくわかってしまうけど、結構好き。なかなか皮肉が利いているというか、人間信じたいものを信じるのだという話は頷けるものがある。まあ、途中で気づけよってのはあるが…。というか、気づいていないふりをしてただけか。

 

そして、前中後編の3部構成で描かれる大作、「光の巨人」。13世紀アイスランドに生きた一人の人物と、現代日本に暮らす少年のエピソードを交互に描きながら、聖杯伝説の謎に迫っていく壮大なドラマだ。

 

現代パートがとってつけたような感じで非常に薄く、アイスランドパートが描きたかったんだろうな、というのをひしひしと感じる。それだけに力が入っていて、当時の社会情勢や世界観などを織り込みながら、軽いタッチながらなかなかに濃い描写が印象的。

 

ただ、ミステリとして考えたときどうか?C.M.B.ならではの歴史ネタもよいんだけど、まず第一には謎解きものとしての面を重視している自分にとっては、いささか物足りないのも事実。一番心に残ったのは、冒険、ロマンと言えば聞こえはいいけど、残された家族にとってはいい迷惑以外の何物でもないのだなあ、ということであった。